自閉症はアメリカ人医師のレオ・カナーが1943年に初めて報告した発達障がいです。
以前は知的障害のあるなしや特性の濃さ薄さ、診断する医師によって「自閉症」「高機能自閉症」「アスペルガー症候群」「ADHD」「広汎性発達障害」など、様々な名称で呼ばれていました。
現在ではそれらは区切ることのできない連綿体であるという事で、広く「自閉症スペクトラム症」と呼ばれるようになりました。

自閉症の現れ方は本当に人それぞれですが、共通する特性として、他者の言外の意図や感情を読み取るのが苦手、自分なりのやり方や規則性にこだわりを持つことが挙げられます。
初めての場面やイレギュラーなことは苦手です。
また、感覚の過敏や鈍麻、身体の不器用さを持っていることも多いです。

関わる周囲の人には、本人の発達段階や特性について理解することと、その段階に合わせて丁寧に対応することが求められます。